俺が彼女に会えない理由

それは不思議なものだった。
風花の片手にちょこんとおさまるほどの小ささだけれど、砂の量は多く、落ちる速度も遅い。

こんなにも美しい砂時計は見たことがない。

継ぎ目も柱もないし、透明のガラスの中で流れ落ちる砂は七色に光っている。

ガラスは優しい柔らかな曲線美に見事にかたどられていて、見ているだけでなぜか癒される。

神秘性を含んだこの砂時計を見ていると、やっぱり、今、目の前にいる風花はこの世の人ではないのだと再び実感する。

だが、それはマイナスの意味ではない。

ふと、青空にかかる大きな七色の虹を見たような、そんな得したうれしい気分だ。