俺が彼女に会えない理由

そのとき、急に風花が体をこわばらせた。途端に、風花がまとう空気がざわつきだした。
まるで、とてつもなく悪いことに思い当たったというように。

『0歳の時点に生き返ったら、私は桜橋利奈子として生きるから、全然違う人生を生きるんだよね?なら、冬弥くんには、出会えないの?』

その文章を読んで、心がかきむしられた。
それはずっと、両親に話しを聞いたときから、風花にいつ告げるか考えていたことだった。

両親も画面に目を凍り付かせたままだ。

これ以上、風花が悲しむことは言いたくないのに、言わなければならないなんて。

「そうみたいだ。風花は、別の街で育って、別の人生を進むから、俺と出会うことは、きっとないだろうって。そうですよね?」

両親二人は頷いた。