俺が彼女に会えない理由

「風花が、本当の親のことを知りたがるのは当然です。何も言わなかったこと、心から申し訳ないと思ってる。だから、何もかも話します。その代わり、風花も何もかも話して。風花は、冬弥くんを生き返らせたのでしょう?だから、冬弥くんのポケットにネックレスが入っていたのよね?一体、何があったの?」

「交換条件・・・」風花がほとんど聞き取れない声でささやいた。しばらく考えこんでいたが、

「・・・わかった。ほんとのことを話してくれるなら、私も話す。って伝えて」

それは、俺に向けられた中で、一番の強い瞳だった。

いまだかつて見たことのない眼差しだった。先延ばしにしてきた大きな試練に立ち向かうような真剣さ。そして、悲しみも甘んじて受け入れると覚悟が決まっていた。

俺は頷き、風花の言葉を両親に伝えた。

「じゃあ、私から話します。座りましょう。長い話しになるから」と里花さんが言い、四人で座卓で向き合う。

「風花は、ここに座っています。窓に背を向けて」と二人に風花が座っている窓際の席を指し示した。

里花さんは、そちらに向かって視線をまっすぐに向けた。

そして、里花さんの告白が始まった。