俺が彼女に会えない理由

「今朝、ネックレスを付けて出かけたんだ。まさか、そんな特別な物なんて知らなかったから。ネックレスを見て、両親がびっくりしてた。返してほしいって言われたから、返したんだ」

「そ、そんな・・・。お母さんに、渡しちゃったの?」

「なんで、教えてくれなかったんだよ!ちゃんと話してくれてたら良かったのに」

「だって、冬弥くんがネックレスの力を知ることなんて、絶対ないって思ってたから。それに、あのネックレスは冬弥くんの趣味じゃないから、付けることはないって安心してた・・・」

「勝手に、人の趣味を決めつけんなよ。たしかに、アンティーク系は趣味じゃないけど、あのネックレスは風花と入れ違いみたいに現れたから、特別なんだ。だから、今朝、12年ぶりに手にとって付けてみたんだ」

「・・・ごめんなさい。嘘、ついてました」

「サイテーだよな。ネックレスのこと、知らないって言っときながら」