俺が彼女に会えない理由

家を出たあと、わざと遠回りして、実家に向かった。

泣き顔を治す時間と、心を落ち着かせる時間を作る必要があった。

明日、この世界は消滅する。

そのことをどう受け入れ、対処したらいいのか、わからない。
身を任せるしかないのだが。

15分もあれば着ける実家には、回り道をして30分かけて着いた。

母と継父は、お昼ご飯を用意して待っていてくれた。

二人は、1年ぶりに帰ってきた俺にいそいそと昼間からビールをついだり仕事の調子を尋ねてきたりしたが、上の空になってしまった。

それに、相変わらず、どうしても、母にも継父にもリラックスして心を開くことができない。

目を合わすのも、いまだに苦手だ。