俺が彼女に会えない理由

「はい、実は・・・。風花ちゃんが、おとといの夜、突然、現れたんです」

「そうなの?!」と里花さんが悲鳴にも似た驚きの声を上げた。

「どうして、私か夫のところに来てくれなかったのかしら・・・。きっと、あの子、まだすごく怒ってるのね」

「大体の事情は、風花ちゃんから聞きました。たしかに、怒ってますが、俺の見たところでは、ほんとのことを聞かされるのを怖がってるって感じもします」

「そうか・・・」孝仁さんが、深くため息をついた。

「風花の様子は?元気そう?って聞くのも変だけど」

「変わりないですよ。見た目は生きてる人と同じで、ユーレイなんて思えないです」

「良かった、元気なら。夫から、お義母さんが会いに来たって聞いたときは、嘘としか思えなかったけど、夫がお義母さんが言ってることを私に伝えてくれたりして、存在を感じたわ」