俺が彼女に会えない理由

里花さんと孝仁さんが顔をあげ、あっけにとられたまま俺を見つめる。

「明日まで、待ってください」

「どうして?」

「理由は、言えません。でも、明日まで、どうしても待ってください」

「・・・もしかして、風花が会いに来たのか?」

声を震わせながら、孝仁さんが尋ねる。

驚きに打ちのめされて、言葉が見つからない。

「死者が一度だけ、生者に会いに来ることができるということを、私も知っている。昔、私の母が私に会いに来たから」

「そ、そうなんですか・・・?」

「風花が会いに来ているんだね?風花が口止めしたのか?我々に言うなって。そうなのかい?」