ぇ...?


今何て?


裕翔はたった二言言い残して自分の席へ行ってしまった。


裕翔...?


待って、ねぇ...!


そんな簡単に壊れる関係だったっけ?


また涙が溢れそうになる。


引き止めてくれなかった。


奪い取ってくれなかった。


今、裕翔は違う女の子に囲まれて笑っている。


今までずっといたのは何だったの?


裕翔に聞きたいことはたくさんある。


でも、もう裕翔とはただのクラスメイトなだけの関係になった。


どうして...?


あたしは、こんなに好きだったのに。


『快斗、ごめん。トイレ行ってくる。』


「わかった。」