恋する相手は浮気カレシ

意識がない時誰かが泣き叫んでる声が聞こえたような気もしたのを思い出した。


「信じられないけど、俺、信じてもらうように姫那を支えるから。それで返事をくれないか?」


裕翔.........。


まだ、半信半疑だ。


「俺、いくな。」


そう言ってベンチから腰を上げ、戻ろうとする裕翔。


あたしは、背中を見つめていた。


どこか、行ってしまいそうで......。




『いかないで...っ。』


あたしは裕翔の袖を掴みそう言っていた。


「姫那...?」