何か体力なくなってきたし。


ふらふらする。


だから今も手すりを持って歩かないと歩けない。


もう、あたし、どーしたらいいんだろ。


結局裕翔には何にも思われてなかったし、快斗にはもうこれ以上心配かけたくないのに。


いつ、帰ろう。


でも、帰り道わかんない。


本当にバカだよね、あたし。


また涙が出てきた。涙は枯れることなく溢れ出てくる。


泣き虫ってやだね。


帰ってもどうせ、合わせる顔なんてない。


このままじゃ、あたし、死んじゃいそう。


階段を下りたら雨宿りできそうなところがある。


あそこで、ちょっと休もう。


そう思って手すりを握り慎重に一段ずつ下りていく。