この勝負で姫那の隣がどっちかが決まってしまう。


もちろん、姫那は知らないから姫那次第でもある。


「負ける気がしねぇ。いいよ、その勝負にのる。ただ、さっき、中途半端で言ってたなら俺、まじ、許さねぇ。」


「もちろん、本気だから。」


この話が終わるとすぐに俺達は姫那を探しにいろんなとこを走った。


絶対、姫那を見つける。


この勝負で、俺が勝てば小倉は姫那を諦めてくれるのなら。





渡したくない。


渡させない。


小さい頃から、ずっと好きだったんだ。


姫那は俺のこと幼馴染みとしか思ってない。


姫那はいつも俺以外の誰かに恋する。


それを見るのが辛かった。でも姫那が幸せそうなら俺はよかったんだ。


それなのに、小倉は姫那を壊した。


幸せそうな笑顔をあいつは壊した。


本当にこの気持ちは誰にも負けない。


姫那のこと本当に本気で好きだから。


姫那、待ってて。


すぐに、姫那を見つけて、笑顔を取り戻すから。