恋する相手は浮気カレシ

「まじお前何言ってんの?これ以上姫那を潰す気?信じらんねぇ。」


「姫那は俺が見つける。」


俺にはこいつのことが理解できない。


何考えてるのか。


あれだけ、姫那を泣かせておいて、何もわかってない。


「いい。俺が探すから。」


お前に姫那を会わせる、探させる必要なんてない。


「俺本気だから。今まで俺はまじ姫那を大切にできなかったし、ヤキモチ妬いて欲しかっただけで女の子と喋ってたら悪化しちまった。今までのことは謝りきれねぇくらい。だからこれからは姫那のことちゃんと見ていこうと思う。」


口ではなんとでも言える。


本当に姫那のこと想ってるのは、知ってるのは昔から一緒にいた俺だ...!


だから、傷付けたやつには渡したくない。


「あの時姫那と話したあと、ずっと俺、何言ってんだろうと思った。俺が全部悪い、何も悪くない姫那を俺の、自分勝手な思いで傷付けた。姫那は俺が浮気した時は次からやめてね。って言って何度もその繰り返しで、姫那はお前のとこにいった。一番いかせたくない男に。だから、気がどうかしてた。」


「それを、本人に言えよ。」


小倉は本当にそう思っているのか涙腺が緩んで少し涙がたまっていた。


「どっちが早く、姫那を見つけれるか勝負しよう。俺が勝ったら姫那に会って俺の気持ちを伝える。そこからは姫那が決めるけど。もしよりを戻せたなら別れてもらう。真島が勝ったら俺はもう諦める。どう?」