「はい」 わかった。解く時間を減らすためだ。 絶対それだ。いつもすぐ終わって机に伏せて 寝てるからだ。そんなことさせるもんか。 気づけば走って職員室に行って そのわざとらしく1枚だけ置かれてたプリントを 乱暴に取りまた走って教室に帰る。 「なんだ相川走ったのか? そんなことしなくても ちゃんとみんなと同じ時間与えるぞ?」 悪魔が笑ってるようにしか見えない 冬二を無視して 席につき、乱れてる呼吸を少し整える。 …………あれ。