激しく、優しく、愛して






「さっきお前のポケットから取って俺の
番号にかけて俺の携帯からお前にかけてる」


あぁ、なにを言ってるんだろう。

ポケットから取った?いつ?さっきっていつ?


「お前がトローンとした目をしているときだ。
キスでも期待したか?」


わたしの心を読んでいるかのように
なにも言わずともベラベラ解説してくれる。


「お前の前にいる鷲尾は彼氏か?」


チラッと目線をあげて鼻歌を歌いながら
自転車をこいでいる涼を見る。


「違います」


ブチッ!


あの男…なに。

こわくなって電話をきってしまった。