あの夏… わたしの笑った顔を初めて見たと 言った彼を思い出す。 「ふふふ」 彼の冷たい手を握ると彼は顔を上げて わたしの顔を見る。 「そんなことしなくてもちゃんと笑うよ?」 時々、本当に時々だけど稀だけど 冬二が子どもっぽく見える時がある。 その顔を見ると自然と笑顔になる。