会話は少しずつ増えた。誕生日や血液型とか どうでもいいようなことでも わたしが聞くことには全て答えてくれた。 「転職したんだっけ?」 「あぁ、この春から別の仕事だ」 思っていたより居心地はよかった。 冬二に抱かれている時間は特に。 いつまでここにいるんだろう… いつまでここにいれるのだろう。 冬二の家に来て1週間経った頃には 洗濯と掃除はわたしがするようになっていた。