冬二の家の合鍵……返さなきゃ。 学校が終わるまでにこっそり行って ポストにでも入れておこう。 「ナナ?出かけるのかい?」 「うん、ちょっと… ねぇ、おじさん、 一緒にあっちに住んでもいい?」 「もちろんいいよ?相川も喜ぶだろう」 「なんかもういろいろ嫌になっちゃった」 おじさんは読んでいた新聞を閉じて ゆっくりテーブルに置く。