激しく、優しく、愛して






それから毎日、朝起きると冬二の姿はなく
バルコニーからぼんやり外を眺めて
日が沈みかけた夕方にスーツを着た
冬二が帰ってきて

ご飯を食べてお風呂に入ってベッドに行く。



「はぁ…はぁ…ま、まって…」


「なんだ?」


「きゅ、休憩しよ…」


鼻で笑ってパンツをはいた余裕の彼は
冷蔵庫から水を持ってくる。


「ナナは学校いつからだ?」

「来週」

「そうか、俺も来週から本格的に忙しくなる」