「求められたから」 「なら、俺がお前を求めるからここにいろ。 ここがお前の帰る場所だ。 身売りは二度とするな。約束できるか?」 「人って嘘ついたり裏切ったりする 生き物だよ。約束なんてするだけ無駄」 お茶を飲み干し箸を置く。 残ってる卵焼きをただ見つめる。 「俺は嘘をつかないし裏切ったりもしない。 だからお前も身売りをするな」 返事は?と言わんばかりにこっちを見てくる。