あれだけでかい口たたいといて呆気なく… 怒鳴ったのも最初だけで自分たちの会話が 録音されてると知った瞬間に 親に怒られた子どものような顔をして… そんなにこわかったのかな? 「ん?なんだ?」 冬二の顔が。 「腕、もういいでしょ。苦しい」 両手でグイッとずらそうとしたけど びくともしなかった。 「ダメだ、このまま帰る。 今日は金曜日だからな」