「ばらまきたいならやればいい。
さっきの会話を全部録音したけどな」
そう言ってさっきの会話が再生される。
ニヤリと笑う冬二はまるで悪魔のように見え
この場を楽しんでるかのようだった。
「なんだ?威勢がいいのは最初だけか?
俺の女を3万など安い値段つけやがって…
学校じゃなかったら蹴り飛ばしてやったのに」
お腹の方に回っていた腕にぎゅっと力が入り
さっきより強く抱きしめられる。
「写真も撮ったデータも全部置いていけ。
そして一生視界に入るな。目障りだ」
瀬戸先生は言われた通り全部土の上に
投げ捨ててそそくさとこの場から去った。

