「洗濯行きだ。そこにあるの着て 早くこっちに来い。飯が冷める」 落ちていた彼のシャツを着てソファに行く。 時計はもう日付が変わってる時間だった。 「袖、汚れるだろ」 箸をとり食べかけようとしているわたしの シャツの袖を丁寧におっていく。 細くて長くて綺麗な指。 「子どもじゃないよ」 「へー、いくつだ?」 「…20歳」 「大学生か?」 「…うん」 ご飯、おいしい。特に卵焼き。