「いえ、職員室の場所を聞こうと 思ったんです」 ニコッと笑う瀬戸先生。 上っ面の笑顔は西条先生といい勝負。 「そうですか、職員室まで案内します。 相川早く授業に戻れよ」 軽く頷いてチラッと視線をずらせば 口角を上げて目を細める瀬戸先生と目が合い 走って教室に戻った。 席に着いて机に手を置いて 気づいたことがある。 わたし、震えてる。 そんな震えが止まらない右手を ぎゅっと握った。