「おい、だから待ち合わせは
もう1つあっちの道って
ちゃんと説明しただろ?」


間に割って入ってきた知らない男は
肩を掴んでた汚い手から
わたしを助けてくれる。



「お前は方向音痴だな。
で、おっさんこの子になんか用か?」


おっさんより身長の高い男は
見下ろし低い声で問う。



勝てないとわかったのか軽く舌打ちをして
ふらふらと歩いて行く。



男は振り返り今度はわたしを見下ろす。