「べつにあいつとの関係を
どうこう言わねぇよ。
お前が好きならそれはそれだ。
でももしバレてあいつが自分の身しか
守らないようなことしたらその時は
俺があいつぶん殴ってやるよ」


大きな手がわたしの頭の上に置かれる。
くしゃくしゃって髪が乱れる。


「自分の気持ちに無理すんなよ。
あの時と違うのは今度は俺がいるってこと
だからよ」



少し心が軽くなった気がした。

好きになんかならない。好きじゃない。違う。
って思ってた気持ちが解放されたときだった。


いいよって言ってくれる人が
こんなに近くにいた。