「一夜限りにするのはもったいないな」


シャワーを終えて出てきたら
男はスーツをきちんと着こなし
名刺を渡してくる。


「連絡待ってるよ」


耳元で囁かれおでこにキスをし
男は部屋を出る。


名刺をゴミ箱に入れ、もう一度顔を洗う。




テーブルの上の諭吉3枚を手に取り部屋を出る。


諭吉3枚…今日のわたしの値段。