激しく、優しく、愛して






「なら、夏休み学校に来てもらいましょう。
今までの提出物、全教科すべて終わるまで
毎日」



今までずっと黙って見学していた男が
いつもの上っ面の笑顔ではなく、
なにか悪いことを考えたような
不敵な笑みを浮かべてこっちを見てくる。


「生徒と違って夏休みはありませんし
学校には来ます。相川さんならやれば
すぐに終わるはずです。
ただ、やらないだけなのでこのように強制してみるのも悪くないでしょう。いくらテストが
いいからと言ってやることをやらないと
いい成績は渡せませんから」


これを言いたくてうずうずしてましたって
言うかのように…


なんでこんなことを言い出すのか悩まずとも
すぐにわかる。


嫌がらせだ。
わたしがあの時、即答で断ったから………