また2人で仕事をするためにお父さんは
今でも頑張っていておじさんは
わたしたちが自立するまで育ててくれた。
だから高校を卒業したら
あの家はなくなるものだと
ずっと思っていたけど、涼は継ぐんだ。
「わたしはまだなにも考えてない」
もうぐっちは少し苦笑いをし始める。
「と、とりあえず涼君は卒業に関わりますので
なるべく学校に来ること。
相川はまだ進路未定なら
推薦等も考えて提出物を出して」
「わかりました。涼は私がきちんと
学校に行かせますが…ナナの宿題は厄介です。勉強をみる歳でもないですし…言ってやるなら最初からやってると思いますし…」
おじさんを困らすつもりはない。
ただ、あんな時間の無駄なものを
する気にもなれない。

