「外に出たけれど何したらいいんだろう」
ご飯を食べ終わり白の記憶探しのため秋晴れの空のしたに出てきた。
「ほんとに、思い出せないんだよね」
「うん。歳しか思い出せない。頑張って思い出そうとしたら頭が痛くなって。」
いや!?早く行ってよそのこと!!今初めて聞いた!!
結構難点だな…とは思った。それじゃまるで"思い出すな"って言ってるようなものじゃないか。
「とりあえず昨日の公園に行こうか」
「そうだね」
僕らは初めて白と出会った場所である公園に行くことになった。

「白ってなんでこんなに外国人みたいな見た目してるんだろ」
「ん?髪が白くなったのはいつかもわからないよ。生まれつきなのか、染めてるのかもわからない。目は…カラーコンタクトじゃないよ」
「嘘ぉ」
僕は信じられなかったから白の青い目めがけて目潰ししようとしたら下腹部に激痛がはしった。
「リョータ酷い」
「い、いた…ふご、ごめ」
どうやら白が僕の腹を殴ったようだ。かなり痛かった。

公園に着いたが休日の昼ということもあり子供達がわいわいと遊んでいた。
「そうだ、白は学校は通ってなかったの?」
白にそう話しかけた。白は……泣いていた。
「あ、あわあわ!!!どうしたの白!!!」
話しかけても白は泣くばかりでこちらを見ようとしてなかった。
僕は白をそっと抱きしめた。それでもまだ泣いていたが。
「よっこらせ…うわ、軽。16歳の体重ではないかな
大丈夫1人じゃないよ。」
そう優しくあやしながら家路につくことになった。まだ1時間もたってないけれど。白はいったいなにを感じて泣いたのだろう。
きっと思い出せない、なにかであればいいのだが。

しばらくすると白は寝息をたて寝たみたいだ。
「また明日、頑張ろう。」
呟くように言った。すると白はなにかぶつぶつと言い始めた
「お、か……さ………や、だいかな…」
お母さん…確かにそう言った。白はその言葉から以降何も言わなかった。
もしかして白はお母さんを失っている…?それなら案外僕ら似てるのかもね。

家に着いて白を布団に寝かした。同時にスマホから着信音が響いた。
「んだよ…もー…」
そこに書いてあった文字は…"クソ"の二文字。
僕はそっ閉じしたかったけどそれじゃあいつはギャンギャンとうるさいから仕方なく出ることにした。
「何、クソ天戸」