「俺のために生きて」。 頑張れとか、もう少しこうしたらとか、もう聞き飽きたけど。 君の未来はとか、将来にはどうとか、もう疲れたけど。 でも、俺のためって言われると、自分に生きる意味が見つからない時にも、なんとなくだけど断る理由が見つからなくて、なんとなく生き延びてしまう。 この上なく「大丈夫」に近く、それ以上に気負わなくていい安心が、そこにはあった。 だから私は生きている。 多分、明日もきっと。