この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。




「センパイ、生徒会長なんだよ」




私がそう言うと、ママが一瞬止まった。





「ママ?」





「生徒会長?3年生?」







「はい」







「ゆうやくんって言ったわよね……」








「はい、瀬戸優也です」









「まあ!瀬戸先輩の息子さん!?」








「え!?」


「え?」





私とセンパイは顔を見合わせた。








「お父さんは、瀬戸純也さん。
お母さんは、優子さん」





「そうです」






「まあ!
2人は私とパパの先輩なのよー!
T学園で、1個上の先輩でね。
とても仲良くしてもらっていたのー。
懐かしいわー。
お父さん、お母さんは元気?」







「はい」






さっきよりテンションの上がったママの様子に、センパイが引き気味だ……。