「センパイ、この仔たちどうしたの?」 「ここら辺にいる野良猫が仔猫を産んで、こいつらがどうしても学校に入ってきちゃうんだよ」 「そうなんだー可愛いー」 私はもう一度、2匹を両手で抱え上げた。 「こっちの仔、鼻の下に黒いブチがあるー、ヒゲみたいー。 こっちの仔は正統派の可愛い仔ー」 「そっちがタローで、ヒゲがはえてるのがヒゲジロー」 「……」 ぷーーーーっ 私は吹きだした。 「なんだよ!?」 「センパイ……そのネーミングセンス……」 おかしくて、おかしくて、笑いが止まらない。