ドキン ドキン…… センパイ……。 センパイは何もなかったように、真面目な顔に戻ると、正面に向き直し歩いて行った。 センパイ…… センパイ……。 「……」 私は投げられたチョコボールを見つめた。 生徒会の時の真面目な顔。 私にくれる、おちゃめな顔。 本当のセンパイは、どっちですか? まだまだ私は知らないことばかりで……。 センパイ…… センパイ…… 私 センパイを好きになってもいい……?