見ると、一番後ろを歩く優也センパイの姿があった。


しきりに何か、ノートみたいなものを見ている。







「……」






センパイ……気づかないかな……。






図書室で話すセンパイと、生徒会の時のセンパイ、いつも別人のようになる……。




センパイ気づいてくれないかな……。











ここに居るのに……。








センパイはノートを見ながら、胸のポケットに手をやった。








その時、何かが投げられ、私の前にポトリと落ちた。







「!?」








「え?なに!?」




友達はびっくりして声をあげた。







生徒会の人たちは、誰一人それに気づいていない。