この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。




『どうしてそんなに頑張れるのか?』




そう聞かれることがよくある。











それは、長いようで短かったあの一年が、私にはあるから。






どんなに忙しい毎日を過ごしても、あの一年は何にも変えられないもの。






私はデスクにある写真を手に取った。








「……センパイ、ごめんね。
私……センパイの願い、まだ叶えられないや……」