「どんな病気か全部調べたのならわかるでしょ!?
何もかも一人じゃ出来なくなってしまうのよ!?
一人でどこかへ行くことも、今何をしていたのかも、側に居るのが誰なのかも。
どんどん忘れていってしまう。
老人のアルツハイマーとは違うの。
あの若さで全てを忘れてしまった自分の姿を、優也くんはヒサに見せたいと思う!?」
「!」
「自分のことを好きだと言ってくれた人に、そんな姿を見せたいと思う!?
どんな思いで、ヒサに会えない……ヒサに会いたくないと言ったのか!
優也くんの気持ちを考えなさい!」
「________っ……う……わあぁ________……」
