「ねむ……」 私は机に顔をうずめた。 昼休みの教室。 いつもいるはずの大森先生にお客様ということで、教室には居ない。 それをいいことに、みんなはゲームをしたり、大声で話したり、大騒ぎだ。 静かな図書室に行きたいけど、眠すぎて動けない……。 机に伏せた頭が、どんどん机に飲み込まれていくような感覚。 こんな姿を大森先生に見られたら、またうるさいこと言われて……。 そんなふうに思いながらも、睡魔には勝てず、どんどん意識は遠のいていった。