この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。




その日は、とても静かな夜だった。




眠りにつけずリビングに降りると、パパとママがまだ起きていて、何か話しているようだった。




時々、夜中にトイレに起きてリビングを見ると、楽しそうに話しながら笑っている2人を見る。






でも今日は違う……。









2人に笑顔は、無い。









きっとセンパイの話をしているのだろう……。





そう思うと、昼間のママの顔を思い出して声もかけれず、そのまま部屋へ戻った。