この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。





ママが涙を浮かべ、顔を手で覆った。









「……ママ……?」













「ごめんなさいね……辛いことを思い出させてしまって……」






センパイのお母さんが、ママの肩にそっと手を置いた。





「いえ……いいんです……」












言葉にならなかった。






センパイのお母さんの話に、私はピンとこなくて……。









忘れてしまうって、どういうこと……?











センパイが、私を忘れる……?