寝ている……とか。 留守にしている……とか。 いつも会わせてもらえない……。 それは、私のことが嫌いということなのだろうか……。 そう思うと、また涙が溢れた。 学校帰りのこの時間は、寒さが増す。 冷たい風がトゲのように肌を刺す。 「はあ」 登る白い息を見上げると、パラパラと雪が落ちてきた。