このまま会えなくなるなんて、考えたくない……。 センパイが遠くの大学に行ってしまったとしても、私は待ち続けたい……。 センパイに私の気持ちを、ちゃんと伝えたいのに……。 迷惑だと思いつつ……。 私は毎日のようにセンパイの家に行っていた。 「ごめんなさいね……今日は留守にしていて……」 「そうですか……。 センパイに、来たこと伝えていただけますか?」 「もちろん、伝えておくわね」 いつもの、インターホン越しのやり取りだった。