この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。




あれからいくら待っても、センパイからの連絡はいっこうになかった。







センパイに電話しても、メールしても返事はない……。







携帯の着信に、こんなにも敏感になることなんて、今までなかった。






あの時のこと私が言い過ぎたのかも……と、毎日不安で、後悔で、胸が押しつぶされそうになる……。













「ヒサ大変!」





そう叫びながら、奈々ちゃんが教室に飛び込んで来た。





他のクラスの生徒が、違う教室に入ることを嫌う担任、大森先生が今日の昼休みは教室に居ない。









「奈々ちゃんどうしたの?」








「ヒサ、大変なの!
生徒会長、任期が終わる前に、生徒会長の職を副会長に譲ったって!」








「え……それって……?」