「柏木……緋沙さん? 少々お待ちくださいね」 そうインターホン越しの女性が言うと、プツッと音が消えた。 「……」 えーと……待ってていいのかな? 2分…3分……? なんだかとても長く感じた。 その時、インターホン越しに先ほどの女性の声が聞こえた。 「柏木さん? お待たせしてごめんなさいね。 優也、今、具合が悪くて寝てしまっているの……」 「具合が悪い!?大丈夫なんですか!?」 私は驚いて、インターホンにへばりついた。