この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。








「センパイからもらった物だから!」









私はセンパイへ振り向くと、大声を出していた。





目の前にいる、センパイの驚く顔が見える。












「センパイ気付いてよ!
離れたら駄目になるとか、気持ちが無くなるとか、誰もがみんな同じじゃないって……。

私と彼女を一緒にしないで!」











「ヒサ……」











涙がいつの間にか溢れて、息がつまるほど、苦しくて……。









わかってる……






わかってるよ……。







今もまだ、センパイは彼女を忘れていないって……。