"離れても好きでいられる自信があれば、きっと今、彼女と別れてなかったと思う"
あの時のセンパイの言葉を思い出しても、今もまだ彼女のことを忘れられなくても、それでも私は、センパイのことが
好きで
好きで_________……。
「ヒサ……?」
「あ、ごめんなさい、また起こしちゃった……」
「いや……」
センパイは、ふぅと一息つくと、頭をおさえた。
「センパイ、頭痛いの?」
「あ……いや、ずっと忙しかったからな。
ちょっと疲れてるだけだよ」
「大丈夫!?」
「平気平気」
そう笑うセンパイ。
でも、疲れているのは目に見えてわかる。
「ヒサ、学園祭ありがとな」
「そんなこと……私は全然……」
一瞬の沈黙。
