「本当に良かったと思ってるんだ。
生徒会長に、他に好きな人が出来たなら……」
「奈々ちゃん……」
「だってね、学園祭すごい反響らしいのよー。
全くうちの学校とは関係ない出店まで、学校の周りに集まっちゃったくらい。
警察も出てたらしのよ。
お祭り騒ぎでもなく、品もあって楽しかったって、学校にも電話とかきてるらしいの。
生徒会長もその対応に追われてる。
忙しくても生き生きしてて、前の生徒会長に戻った気がするんだ」
奈々ちゃん……。
「さ、そろそろ生徒会長も戻ってくるよ。
図書室行こ」
そういうと、グイッと私の手を引いた。
