ビクン 驚いて体が跳ね上がった。 腰に回された手が、私のお腹の前で交差する。 ドキン ドキン 私はギュッと目を瞑った。 体が震える。 息が止まってしまいそう……。 「ヒサ……」 センパイは私の名前を呼ぶと、後ろからギュッと抱きしめた。 ドキン…… ドキン…… どうして……センパイ……。