「よし!これでオッケー!
あとは、ドレス着れば出来上がりね」
田辺さんが、ポンと私の肩をたたいた。
「ありがとう」
「ヒサすごい!」
「え?」
私が鏡を見ようと手に取ると、友達が大声を出した。
「なっなに!?」
「ヒサ、可愛い!別人みたい!」
「そ……そう……?」
「私の腕がいいのよ~」
田辺さんがすかさず言う。
「う……うん、そうだね」
友達が苦笑いで返す。
その二人のやり取りに笑ってしまう。
「でも柏木さん、髪下してた方が似合うわよ」
「そう?」
そういえば、面倒くさくっていつも髪結わきっぱなしだったっけ……。
