な……なんで、あの人が……。
生徒会長!?
あの時、私服だったから落ち着いて見えて、もっと年上かと思った……。
でもどうして、このペアリングが今、私の指に……。
だって、あの人が買って行って……。
あまりにも驚くことが多すぎて、頭がパンクしそう……。
「_____皆さんの大切な3年間を、実りあるものにするためにも、何か夢中になれるものをぜひ見付けてください」
生徒会長の言葉が、途切れ途切れに聞こえる。
胸のドキドキが、どんどん大きくなる気がして、みんなに聞こえてしまうんじゃないかと思うと、さらにドッと汗が出る。
震える足、気が遠くなるのを無理矢理起こし、ポケットの中の指輪をギュッと握り締めた。
そして、壇上の生徒会長へ視線を向けた。
