学校中に貼られたチラシを見て興味を持ち、手伝いをかって出てくれる生徒も、日に日に増えていった。
中にはドレスやタキシード、かしこまった服を用意出来ない……や、
メイクも出来ない、パートナーを見つけられない……色々、生徒たちの不満はあったが、それらは全て想定内だった。
こういうイベントで、自分の子供を綺麗にカッコよく見せたい……そう思う保護者は多く、洋服の貸し借りも、ヘアメイクも、手伝ってくれるという保護者も増えた。
今はハロウィンパーティーなんかも毎年盛大に催されるし、仮装するということが楽しみな人も多いみたい。
ハロウィンパーティーと銘打ったのは正解だったな……。
やっぱり、センパイはすごいや。
生徒会で生徒たちの心配事を解消出来るようにフォローもされ、全てが順調に進んでいた。
優也センパイがどう説得したのか、あの厳しい先生たちの協力も得られるようになっていた。
